朝日照代(四万十市) 094

冬枯れの四万十川よりほのか流れ来る海苔の香やさし初春の朝
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  冬枯れの四万十川よりほのか流れ来る

       海苔の香やさし初春の朝


■四万十川、冬の風物詩

 四万十川河口の私の家の前は、毎年青のり採りで賑います。

中州の葦は枯れ枯れていますが、海苔の香りが初春のやさしい風にのって、あたり一面にただよってきます。

 ときに、白鷺佇む静かな川で、のり採りに励む里人たちの姿は、一幅の絵の如く、四万十川、冬の「風物詩」のひとつです。


[プロフィール]
 大正12年 東京生まれ
 中村高等女学校卒業。主婦。
 「やまなみ」会員。
 現在は、四万十市在住。

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[四万十川秀歌百選・大滝貞一]


  しらす漁終りて川は静まりぬ漁火一つ波間に漂う


 白子はちりめん雑魚ともいわれ、「いさぎ」や「まいわし」「かたくちいわし」などの幼魚に、白魚や鮎の幼魚まで混じったものをいう。これを浜で干しあげたものを白子干(しらすぼし)という。

 その白子漁も終わり、波間に漁火の漂っているのが認められた。

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