市川浩司(東京都)

四万十の河原に憩ふ夕べあり大きな鮎をくれし友あり
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    四万十の河原に憩ふ夕べあり

      大きな鮎をくれし友あり


■父親のこと、祖父のこと・・・

 父親は、四万十川上流・大野見村の小学校に赴任していた。昭和40年代・・・。この歌は、その時期の夏休みの思い出。入道雲が眩しかった。

 四万十川の急流に乗って泳いだことも鮮明に川の匂いとともに思い出します。  

  台風の後の流木抱きしめて川の流れに乗りし悦び

 祖父(約40年前に死去しております。)は、四万十川中流・大正町(現四万十町)の造り酒屋で酒桶、酒樽づくりの職人でした。大正10年代・・・。蔵元は明治26年創業の「山本酒造場」銘柄は四万十川の銘酒「千代登」。現在は「株式会社 無手無冠」造っているお酒は、あの幻の栗焼酎「ダバダ火振り」。

 ちいさい頃、「おじいちゃん、刀作って」といって、仕事場の祖父に端材をカンナでシャーシャーと削って刀をつくってもらい、兄貴と二人で武蔵と小次郎みたいに刀を合わせていたのを思い出します。

 祖父の職人気質は兄が引き継ぎ、私はもっぱら酒遺伝子を引き継いだようです。(市川浩司)
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【写真】20石入新桶の前で(山本酒造場/幡多郡西上山村:大正12年撮影)
右から4人目が祖父(市川梅雄/中土佐町)
前の曲尺と木槌を持っているのが弟子(樋口稔/中土佐町、戸田徳寿/大野見村)
一番右が、酒造場の主人(山本彦次郎)

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[四万十川の酒と文芸作品]

■四万十川の地酒の短歌

 土佐の酒今夜は温め四万十の河口に繁吹く雨を思える

             (谷岡亜紀・神奈川県)

◆谷岡亜紀氏の【四万十川百人一首】
http://waka100s.exblog.jp/d2006-05-09
(谷岡氏と市川氏は、奇しくも高校の同級生とか・・・)

◆四万十川の地酒(藤娘)の【四万十川百人一首】
http://waka100s.exblog.jp/d2006-04-25
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■四万十川の地酒の漢詩

 地酒(千代登)

 林業共栄土地酒 (林業と共に栄えた土地の酒)
 渡川上流酒倉建 (四万十川の上流に酒倉が建)
 名水百選大河辺 (名水は百選の誉れ大河の辺)
 夜毎酌合千代酒 (夜毎酌み交わすのは千代登)

           (溝渕幸三・四万十市)



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