詠み人知らず 102

淡き濃き葉の重なりのもみじ葉はテントを通して色を伝えず     淡き濃き葉の重なりのもみじ葉は         テントを通して色を伝えず ■知事の「短歌」は、まだでしょか?  と、知事の友人でもある四万十川新聞の編集長に聞いてみたら・・・ 『知事の短歌は無理でしょう!まあ聞いてみますが・・・』との返…
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西内燦夫(四万十市) 101

川に老い孫の好みの甘味に 鮴を煮付ける父の小さき背     川に老い孫の好みの甘味に        鮴を煮付ける父の小さき背 ■オヤジの背中  川漁師の船頭さんであったか?川魚の漁をして年をとったおとうさんであろう。そのお父さんが孫のために孫の好みの甘みに鮴を煮付けてやっていると言う。  お父さんの…
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中山義治(埼玉県) 100

君慕う藤のこころね知るごとく静かにあける四万十の朝     君慕う藤のこころね知るごとく       静かにあける四万十の朝  ■初めて訪れた四万十市で、一条侯を慕う藤に寄せて…  2月末に、所用で黒潮町に出かけ、その足で友人の住む中村に一泊しました。「友人」とは、四万十川通信の編集者「山藤花」さんであり…
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篠田福美(四万十市) 099

楝咲く頃と尋ねし四万十川の岸辺の木むらまさに咲きをり   楝咲く頃と尋ねし四万十川の    岸辺の木むらまさに咲きをり     (四万十川全国短歌大会応募作) ◆せんだん  「せんだん(栴檀)」は標準和名です。「おうち」は土佐の方言では なくて古語。昔、和歌などに使われていた表現(雅語)です。「お…
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岡添眞子(四万十市) 098

浅緑・青・青藍と縞なして春の四万十川は海に出で行く     浅緑・青・青藍と縞なして      春の四万十川は海に出で行く 【水彩画】四万十川快晴(間崎)        徳広淳也<大阪府>中村高校第一期卒業生 ■川の色  四万十川の河口に生まれ育った私が、初めて見た川の色でした。  水量…
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徳弘 久(高知市) 097

四万十川の源流といふ滝に来て岩ほとばしる水に会ひたり     四万十川の源流といふ滝に来て        岩ほとばしる水に会ひたり ■故郷というものは良いもの・・・  先日は、早速、小谷様の歌集をお送り頂き有難うございました。自然体での小谷様のおうたは、どれもすばらしいと思います。ゆっくりと読まさせて頂き…
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島村宣暢(四万十市) 096

青のりを採る人舟にいそしめる四万十川の空は冬晴れ     青のりを採る人舟にいそしめる        四万十川の空は冬晴れ ■歌評(佐佐木幸綱氏)  四万十川に見る冬の風物詩である。キーンと澄んだ空気、鮮明な影を水面に映す遠景の舟、深い静寂が明るい川の風景を包む。 [プルフィール]  昭和…
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平田 雅(高知市) 095

たゆたひて海にゆくとも思ほえず身をかがめ見る春の四万十川     たゆたひて海にゆくとも思ほえず      身をかがめ見る春の四万十川 ■なべて春なり・・・  もう十年あまり前のことである。  小津高校(高知市)の国語科教員仲間が四万十川へ出掛けた。岸に菜の花の咲く四万十川は、たっぷり水をたたえ…
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朝日照代(四万十市) 094

冬枯れの四万十川よりほのか流れ来る海苔の香やさし初春の朝   冬枯れの四万十川よりほのか流れ来る        海苔の香やさし初春の朝 ■四万十川、冬の風物詩  四万十川河口の私の家の前は、毎年青のり採りで賑います。 中州の葦は枯れ枯れていますが、海苔の香りが初春のやさしい風にのって、あたり一面…
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中嶋健造(いの町) 093

梅雨時の四万十川を走る疲れ身にすずしく語る合歓の花風   梅雨時の四万十川を走る疲れ身に      すずしく語る合歓の花風 ■営業マンの悲哀・・・  梅雨の頃、四万十川沿いの道を、ひとり処もなく走る営業活動は疲れるもの。  こういう日が続くと、身も心も重くなり、気力も萎えぐったりとなる。ハンドル…
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平賀冨美子(神奈川県) 092

あおさのりのかをりのたちて食卓に家族それぞれ抱く四万十川    あおさのりのかをりのたちて食卓に     家族それぞれ抱く四万十川 ■四万十川に心を残して・・・  2006年9月高知に行った折り、どうしても都合がつかず、四万十川に心を残して帰ってきた。  ある日、お土産のあおさのりを味噌汁にふわっ…
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寺田 ゆたか(神奈川県) 091

ゆうるりと流れ淀める四万十の淵の鰻よつつがなきかや     ゆうるりと流れ淀める四万十の       淵の鰻よつつがなきかや ■もう土佐を出て長い年月が経ちました・・・  紅顔の美少年??だった小生も、はや古希を過ぎること4歳、いまや厚顔の否少年です。  育ちは四万十市中村よりはずっと東、仁…
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宮崎 孝(四万十市) 090

「おい急げ」水越え始む沈下橋児ら渡らせしあの日は遥か    「おい急げ」水越え始む沈下橋        児ら渡らせしあの日は遥か ■大水が出て・・・  昭和58年から61年度まで、西土佐村(現四万十市)本村小学校に勤務(教頭)していた頃の歌です。  大水が出て、沈下橋がつかりそうになる前に、子ども…
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有井佐代子(四万十市) 089

新緑の山影映す水鏡千々に砕きてカヌー漕ぎゆく     新緑の山影映す水鏡      千々に砕きてカヌー漕ぎゆく ■美しい水面を砕く  若葉に彩られた山の影が四万十川の清流に映り、まるで水鏡のような風景を、若者の漕ぐカヌーがさざ波を立てやってきて、美しい水面を砕いて行ってしまった様子がとても印象深く、心…
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岩瀬長子(四万十市) 088

四万十川の水豊かなり海苔粗朶の緑深まり香りたちくる     四万十川の水豊かなり海苔粗朶の           緑深まり香りたちくる ■朝夕の清冽な水の流れ  四万十川のほとりに住み、朝夕の清冽な水の流れを眺めています。  冬の時季は、川一面に海苔粗朶が作られ、日毎に緑が増し、よい香りがただよっ…
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逸見悦子(千葉県) 087

四万十川の瀬音に混じり学童の声の聞こゆる土手の夕映え     四万十川の瀬音に混じり学童の       声の聞こゆる土手の夕映え ■四万十川の支流、仁井田川  私の育ったのは元窪川町(現在は四万十町)平串というところで、正確に言えば四万十川の支流、仁井田川が身近な川でした。  父、母、祖母、4人の姉…
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岩本幸久(広島県) 086

夜店から抜け出してきた飴色の夕焼け背負う鼈甲蜻蛉(べっこうとんぼ)     夜店から抜け出してきた飴色の      夕焼け背負う鼈甲蜻蛉(べっこうとんぼ) ■鼈甲蜻蛉  四万十川には10年以上前、旅行で出かけました。足摺岬や桂浜などといっしょにトンボ自然公園(四万十市具同【写真】)を訪れ、四万十川の自然の…
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四万十太郎(四万十市) 085

エビならば後ろを向いて進んでも誰も笑わぬ四万十の川     エビならば後ろを向いて進んでも            誰も笑わぬ四万十の川 ■後向きの学問  過去のデータを「蓄積分析」するのも「学問」である!  だから…大学教授が「過去の話」をするのは分かる!  しかし…かといって為政者や評論家が、大学…
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森 サヨ子(高知市) 084

動員に飛機を造りて胸を病めば生きよと捉へし四万十の碧は     動員に飛機を造りて胸を病めば       生きよと捉へし四万十の碧は ■学徒動員  私は、戦時、学徒動員に参加したものとして、是非皆さんに、ご理解いただきたい一首です。   動員時発病せしため帰高せんと浜木綿の浜に友らと別れし …
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溝渕英子(四万十市) 083

亡き父が鰡釣りゐしはあのあたり四万十川は黄昏れてゆく     亡き父が鰡釣りゐしはあのあたり        四万十川は黄昏れてゆく ■在りし日の父を偲んで・・・  父は、早朝より四万十川での鰡釣りを楽しんでおりました。四万十川を見渡せる丘に立って、川舟で鰡釣りをしていた在りし日の父を偲んでいます。(溝渕英…
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